自分を変えたいと願う気持ちは、誰にでもあります。

しかしそれは、簡単なことではありません。

人は、生まれた時から固有の素質というものを持っています。

例えば、人は生まれた時から

  • 記憶力がいいとか、物覚えが悪いとか、
  • 我慢強いとか、キレやすいとか、
  • 運動神経がいいとか、運動が苦手とか、
  • 痩せているとか、太っているとか、
  • 美人とか、美男子とか

などなど、それぞれに違いがあり、その性質(特質)は一生付きまとうのです。

これらの違いは、そもそも遺伝子に組み込まれた個体差なので、本人の力ではどうすることもできません。

つまり、我々は元から平等ではないのです。

しかし、個体差が人の人生を決定するわけではありません。

人は自分を変えることができるのです。

それが行動心理学なのです。

行動心理学とは!

人の行動を観察することで人間の心理を研究する学問

行動心理学では、

・多くの人の行動パターンを観察し

・膨大なデーターを集めて分析し

・そこから科学的な手法で結論を導き出す

という手法がとられています。

行動心理学で導き出された結論のすごいところは、

誰にでも当てはまる!

ということなのです。

だから行動心理学を応用すれば、自分を効果的に変えることが可能です。

そこで今回は、行動心理学を使って自分を効果的に変える6つの方法を紹介します。

 

その1:第一印象を良くする裏ワザ

人の第一印象は、出会ってから3~5秒以内に決まると言われています。

そして一度第一印象が決まると、それをくつがえすことは容易ではありません。

もし第一印象で悪いイメージを持たれてしまうと、人は常にそのイメージから観察されるようなります。

例えば第一印象が、下記のようなネガティブなものであった場合、

何となく性格が悪そう、ネクラな感じがする

お金にだらしなさそう、浮気をしそう

不潔な感じがする

事実は違ったとしても、その悪い印象はずっとつきまとってしまうのです。

さらに、「自分はこの人から悪い印象を持たれている」と意識してしまうと、人は無意識のうちにその通りの人を演じてしまう傾向があります。

逆に、「自分はとても親切でいい人と思われている」と感じた時は、無意識にいい人を演じるようにもなります。

ですから、初対面の人に会う時は、多少演技をしてでも相手にいい印象をもたれることがとても重要です。

では、第一印象をよくするにはどうすればいいのでしょうか。

第一印象を決める要因

・表情や態度 ⇒ 55%

・声     ⇒ 38%

・話の内容  ⇒ 7%

上記は、人が第一印象を決める3大要因と呼ばれるものです。

これは、カリフォルニア大学心理学のメラビアン名誉教授が提唱したメラビアンの法則というものです。

(※メラビアン教授は第一印象の世界的な権威です)

これを見ると、人の第一印象を決める最も重要な要因は、

表情や態度

ということが分かります。

そしてメラビアン教授によると、第一印象をさらによくする裏ワザがあると言います。

第一印象を劇的によくする裏ワザ

相手の目を見て、一つ一つの単語をはっきり発音する!

ということです。

たったこれだけで、第一印象は劇的によくなるそうです。

その2:悪い第一印象を変える裏ワザ

もし第一印象で悪いイメージをもたれてしまったらどうすればいいのでしょうか。

実は、第一印象で悪いイメージをもたれても、それをくつがえすことは可能です。

第一印象を変える裏ワザ

悪い第一印象と真逆の行動をする

これは、コントラスト効果と呼ばれる手法です。

以下はコントスト効果の例です。

大手総合商社の広報部に新入社員として加藤さん(女性)が配属されました。加藤さんは、父親の仕事の関係で海外の学校を転々としてきました。そのおかげで多様な価値観を身につけた素晴らしい人間に成長しました。しかし、日本の会社に入ると、そのことが裏目に出て「プライドが高くて近寄りにくい人」というネガティブな第一印象を持たれてしまったのです。加藤さんは、いつでも自分の意見をハッキリと言います。そなことが「目立ちたがり屋で自己主張の強い人」という印象を持たれてしまったようなのです。同僚も先輩たちも、加藤さんに近づこうとせず、時には嫌がらせをしたりします。彼女は次第に孤立していきました。そこで加藤さんは、社外のメンターに相談しました。メンターは加藤さんの話を聞いた後に「一度持たれた悪い第一印象を変えるのは容易ではないけれど、毎日自分から同僚や先輩に積極的に話しかけることを続ければ、必ず変わります」と指導されました。加藤さんは、来る日も来る日も同僚に積極的に話しかけることを自分に義務づけました。その後、次第に同僚や先輩たちの加藤さんに対する印象は変わりました。今では、社内でもっとも「親しみやすく話しやすい人」という評価をされています。

加藤さんは、大変な苦労をして第一印象をくつがえすことに成功しました。

上記の例では、心理学でいうところの親近効果単純接触の原理というものが応用されています。

親近効果とは

人は、最初の印象と後の印象が真逆の場合、後の印象の方を重視する

単純接触の原理とは

人は、接触する頻度が高い人ほど好感度が高くなる

つまり、第一印象で悪い印象を持たれてしまった場合、

・その悪い印象と真逆のことをする

・積極的に相手との接触頻度を増やす

ということが、第一印象を効果的に変えるテクニックなのです。

しかし、できることなら第一印象でネガティブなイメージを持たれなければ、このような苦労をする必要もありません。

何事も最初が肝心です。

 

その3:親しみを生む「自己開示」のテクニック

自己開示とは

自分に関する情報を相手にオープンにすること

自己開示は、相手と親しくなる時に最も一般的に使われるテクニックです。

しかし、何でもかんでも自己開示すればいいというわけではありません。

自己開示に失敗すると、相手に違和感を与え逆効果になることもあるからです。

例えば、

・過剰すぎる自己開示とか

・場の空気を読まない自己開示とか

このような自己開示では、しらけるだけでなく、下手をすれば嫌われてしまいます。

では、自己開示をうまくやるにはどうすればいいのでしょうか。

自己開示を成功させるポイント

①自分を客観的に理解した上で発言すること(自分のことを棚に上げない)

②過剰に自分を飾らないこと(ウソの話で盛らない)

③場を和ませる話題を選ぶこと(場の空気を読むこと)

参考までに、自己開示が失敗する3つのパターンも紹介します。

自己開示が失敗するパターン

①自慢話ばかりする

②いきなり深刻な話をする

③相手のプライベートにずかずか踏み込む

その4:一瞬で気分を変える「ジンクス」

ジンクスとは

縁起を担ぐ対象となるもの全般のこと

ジンクスを応用すると、一瞬で気分転換をすることが可能です。

よくあるジンクスと言えば「〇〇をすれば○○が起こる」とか「〇〇を見ると○○が発生する」とか、そんな感じで使われていますよね。

ジンクスのすごいところは、自分ではウソだと分かっていても心を落ち着かせる効果があるということです。

このことは、実験で証明されています。

ジンクスには、良い意味も悪い意味もありますが、意識的によい意味でのジンクスをつくっておけば、落ち込んだ時に弱った自分をすばやく元気にすることができます。

ジンクスが気分を変える仕組み

人は落ち込んでいる時、無意識下でマイナスの感情が優位になっている。

ところが、ジンクスを実行するとすばやくプラスの感情が優位に切り替わる。
これは「ジンクスを使えば元気になれる」と無意識に自己暗示をかけているから

その5:実力以上の力を発揮する「役割暗示」

スタンフォード監獄実験をご存知でしょうか。

スタンフォード監獄実験

①模擬刑務所をつくって公募で集まった普通の大学生100人余に囚人役看守役を演じてもらい、その行動を観察した。

②11人が看守役、10人が受刑者の役割を与えられ、2週間の予定で実験はスタート。

③数日後、看守役の行動はどんどんエスカレートし、人間の邪悪な側面が浮かび上がってきた。

看守役の行動があまりにエスカレートしたために危険な状態に陥り、ついには実験は途中で中止された。

以上が、スタンフォード監獄実験のざっくりした内容です。

では、この実験でいったい何が起こったのでしょうか。

この実験で実際に起こったこと

(実験1日目)命令を出す役割は、非常に居心地の悪いものでした。同じ人間同士なのにという気持ちが膨らむばかりでした」と看守役は証言。

(実験3日目)看守役の行為がエスカレートし、夜間のトイレの使用を禁止しバケツにするよう指示したり、従順でないものは狭い独房に監禁するようになった。

(実験4日目)深夜2時半に囚人を苦しめるのが楽しかったんです。囚人を家畜のように考え、この連中が何かやらかさないように、注意していなければと思い続けていました」と看守役は証言。

(実験5日目)看守役は、受刑者役を四つん這いにして動物の性行為の真似を強要するにまで至った。さらに受刑者役への侮辱の言葉は、 実験初日には1時間あたり0.3回だったのが、5日目には5.7回に激増していた。

(実験6日目)看守役の行為が予想以上にエスカレートし、もはや危険と判断し、実験は中止された。

以上が、実際に起こったことです。

看守役の学生たちは自分たちの役割を当然のことと思い込み、受刑者役の人たちに対して残酷で非人道的な行為を実行しました。

つまり、普通の大学生がたった数日で悪魔に変貌してしまったのです。

因みに囚人役の大学生は、どんどん無気力になりストレス障害になった学生が2人も出てしまいました。

この実験で分かったこと

人はウソだと分かっていても演じ続けることで内面が変わり性格も変わる!

つまり人は、ウソだと分かっていても自分に役割を与えることで、無意識にその役になり切り、自分の実力以上の力を発揮することができるのです。

だから、逆にこの性質を利用することで、マインドコントロールをしたり、自己暗示をして自分を変えることは可能です。

ただし、使い方を誤ると悲劇が起きますので、十分な注意は必要です。

理想的な使い方は、なりたい理想の自分をイメージし、それに沿った話し方や振る舞いをする!

ということです。

そういう行動を継続して行うと「なりたい理想の自分」「実際の自分」が徐々に一致してくるのです。

その6:好循環を作る「公言」

公の場で自分の目標を宣言する!

これは、好循環」を生み出す最も簡単な方法と言われています。

目標を公言する効果

・他人に自分から宣言することで自ら逃げ道を塞ぐ

・いつも誰かに見られているという意識が生まれる

・周りの人の期待が自分の背中を押す

・公言することで自分自身に対する決意が固まる

このように、目標を公言することには多くのメリットがあります。

以下は、好循環が発生するサイクルの仕組みです。

好循環が生まれるサイクル

①目標を達成した時、それを友達に報告すること楽しみになって頑張りが続く。

②実際に目標が達成されると、自信がうまれる。

③目標達成の事実を友達に報告することで、再び喜びを感じる。

④それが快感になり、また新たな目標に向かうようになる。

因みに公言する目標は、小さな目標でもかまいません。

人は小さなことでも「達成する」という体験を積み重ねることで、喜びを感じ大きな目標にチャレンジできるようになるからです。

以上、【行動心理学を使って自分を変えるとっておきの方法6選】でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

こちらの記事もおススメします。

浮気の兆候を簡単にチェックできる心理学のテクニック2選

幸せって何?科学的に証明された【幸せの方程式】があるって知っていますか?

やる気が出ない時に読みたい!今すぐできる!モチベーションアップの方法