退職の意思を上司にどうやって伝えたらいいのか分からない!
あの上司に「退職」を伝えるのはハードルが高いなぁ・・・
後でもめないように伝えるにはどうすればいいのだろうか?
いつ「退職願」を出せばいいのか分からない?
退職は人生の重大事です。
でもほとんどの人は初めて経験することですから、分からないのも無理はありません。
しかし、もし退職の意思の伝え方を間違えてしまうと、
・退職そのものを拒否されたり・・・
・会社や上司から嫌がらせを受けたり・・・
・社内の悪者にされてしまったり・・・
と、予期せぬさまざまなトラブルに巻き込まれてしまいます。
そうならないためにも、上司へ退職の意思を伝える時のポイントを押さえておきましょう。
ポイントは大きく分けて6つありますが、大事なことから順を追って説明します。
この記事は、だいたい10分程度で読めます。
目次
ポイントその1:最初の1回目が勝負です!
まず大前提として、退職の意思は直属の上司に伝えてください。
直属の上司が苦手だからと言って、部長や人事部に伝えてはいけません。
言いにくいかもしれませんが、ここはひとつ覚悟を決めてください。
そして、この時一番大事なのは、
不退転の決意で臨むこと!
です。
ただ何も考えずに「辞めたいです」と伝えれば、間違いなく撃沈するでしょう。
会社は、あなたを育てるために多くのお金と時間を使っています。
だから、一度採用した人を簡単に辞めさせないのが普通です。
またあなたが辞めてしまえば、まず管理者である上司の評価が下がります。
だから上司はあの手この手を使って必死にあなたを慰留します。
例えばこんな感じです。
君の気持ちは分かった、でも、もうちょっとだけ考えて見てくれないかな?
もし、こんな風に言われたらどうしますか?
ほとんどの人は、こう返答するでしょう

じゃあ、もう少しだけ考えて見ます・・・
ここで毅然(きぜん)と断れない人は、その後ズルズル流されてしまいます。
そして、最終的に退職できなくなるケースも多いのです。
そうなったら困りますよね。
だから大事なのは
最初の交渉で絶対に引き下がらない!
ということなんです。
どうか、上司に切り出す時は強い気持ちで望んでください。
ポイントその2:伝えるタイミング(時期)
退職の意思を伝えるタイミング(時期)はとても大事です。
もしタイミングを間違えてしまうと、円満退社できないどころか、退職そのものが難しくなる可能性もあるのです。
ですから、退職の時期は慎重に考えなければいけません。
法律上は、退職する日の2週間前までに会社に報告すればOKとなっています。
でも、本当に2週間前に退職の意思を伝えたら絶対もめます。
なぜなら
・会社は次の人を探す時間がない
・部署は引継ぎをする時間がない
・あなたが辞めた後の職場をどうするか決める時間がない
このようなことが起こるからです。
そして、いきなり退職を言い出すなんて無責任だ!と逆切れしてあなたを責める可能性もあるのです。
因みにほとんどの会社では、退職届を出すタイムリミットが社内規定で決まっています。
例)「退職の〇月前に退職の意思表示をすること」
なので、「自分の会社はいつから退職可能なのか」を社内規定でチェックしておいてください。
また退職の意思を伝えるのは、早すぎても遅すぎてもうまくいきません。
なぜなら、
・あまり早すぎると会社に居づらくなる
・遅すぎると社内の状況が変わって辞めずらくなる
からです。
では、いつ辞めればいいのでしょうか?
これはあくまでも僕の経験上ですが、
退職の2か月位前に伝えるのがベスト
と思います。
ただし、職種や仕事内容によって引継ぎ期間などの事情が異なるので、自分の職場の場合でベストと思うタイミングをよく考えてから実行してくださいね。
ポイントその3:上司へ切り出す時に気をつけること
上司へ切り出す時は、一番緊張する場面ですね。
切り出し方を間違えると、上司の逆鱗に触れて退職がうまくいかなくなることもあります。
ポイントは、「相談したいのですが~」と言ってはいけないということです。
なぜなら「相談」という言葉を使うと、話し合いの余地があると思われてしまうからです。
なので、切り出す時はこんな感じでいきましょう
「あの~ちょっとお話があるのですが、今お時間よろしいでしょうか」
これが一番ノーマルでベストな切り出し方です。
是非使ってみてください。
ポイントその4:上司に伝える時間と場所
上司に伝える時間帯ですが、いつでもいいというわけではありません。
上司にも多忙な時間とそうでない時間があります。
だから退職の意思を伝える時は、できるだけ上司が忙しくない時間を選びましょう。
理想的なのは、上司が帰宅するちょっと前の時間帯です。
日中は、得意先から電話が入ったりして話を中断される可能性があるので避けた方がいいでしょう。
次は場所です。
こういうデリケートな内容の会話は、社内の人に情報がもれやすく、またすぐに広まってしまいます。
ですから、会議室とか個室とか上司と二人っきりになれる場所を選びましょう。
ポイントその5:慰留されることを想定しておく
退職の意志意思を伝えれば、まず最初は慰留されるものです。
例えば

辞めた後の生活はどうするの

次の就職先は決まっているの

当面の生活費はどうするの

家族はどうするの
などなど・・・上司からはこのような質問が必ず出ると思っておいてください。
上司がいろいろな質問をするのは、
「あなたを慰留するための糸口を探す」
ためです。
だからここで上司に説き伏せられてしまうと、強引に慰留されてしまいます。
上司に説き伏されない対策は、
上司から出てくると思われる質問を予想して返答を考えておく!
ということです。
ある程度準備しておけば、本番で慌てることはありません。
そして、何を言われても退職の意思を変えない!
という決意を持つことが何よりも大事です。
ポイントその6:退職願と退職届の違い
会社を辞める時は、「退職願」か「退職届」のどちらかを提出します。
この違い、ご存知でしょうか?
簡単に説明するとこうなります。
「退職願」⇒退職のお願いであって撤回可能。
「退職届」⇒提出した時点で法的な効力が発生し、原則として撤回できない。
普通は「退職願」を出すのが一般的ですので、いきなり「退職届」を出すと会社からいい印象を持たれません。
ただ、もうこんな職場は耐えられない!というほど会社に不信感を持っているのであれば、最初から「退職届」を出していいと思います。
どちらを出すかは、あくまでも本人次第です。
因みに書類の書き方は、ネットにたくさん出ているのでここでは説明しません。
こちらのサイトにテンプレートがありますので、使ってください
以上、【退職の切り出し方と伝え方】でした。
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最後までお読みいただきありがとうございました。