50代になると、残りの人生が漠然と見えてきますよね。

 

たった一度しかない人生なのに、このままでいいのだろうか?

 

と行き詰まりを感じたことはありませんか。

 

仕事を変えたいけれど転職先があるとは思えない!とあきらめてしまう人は多いと思います。

 

仮に「中高年OK!」の求人があったとしても、そこで求められるものが自分にあるのだろうかと考えてしまうかもしれません。

 

転職業界では「35歳の壁」という言葉が浸透していました。

 

だから50代にもなると、ほとんどの人は転職をあきらめてしまいます。

 

そして

・今の会社から離れることはできない!

・自分はこの会社でしか生きていけない!

 

と思い込んでしまうのです。

 

しかし今、転職市場に異変が起きています

 

厳しいと言われた中高年の転職市場に追い風が吹いています。

 

だからあきらめるのはまだ早いです。

 

今回は、

・なぜおじさんの転職市場に追い風が吹いているのか

・企業はおじさんのどこを評価しはじめたのか

 

・・・などなど、おじさん転職に関する情報を体験談も取り入れながらまとめました。

 

参考にしてください。

 

 

50代の転職市場が好調な背景

50代の転職市場はなぜ好調なのでしょうか。

 

今、転職市場は急速に拡大していて300万人規模といわれています。(下記グラフ参照)

引用元:DODA(転職求人倍率レポート)

 

背景には、企業の深刻な人手不足の問題があります。

 

今までと違うのは、管理職にも人手不足が起きていることです。

 

管理職が不足した結果、中高年の求人が増えたのです。

 

平成29年度の50歳以上の転職決定数を見ると、21年度の約2倍になっています。

 

つまりこの5年間で2倍近くも増えているのです。(下記グラフ参照)

 

引用元:SankeiBiz

 

50代の転職市場が好調な背景には、ベンチャー企業の影響もあります。

 

ベンチャー企業は社歴が浅く、社員の年齢層が若い人に偏る傾向があります。

 

このため管理部門を任せる人材が常時不足しており、経験豊富な中高年の需要が高まっているのです。

おじさん転職の実例

中高年がまったく未経験の異分野に転職して、新しい活路を手にしているケースが増えています。

 

実例として、クロ現(NHK)で紹介された2つのケースを紹介しましょう。

ケースその1

大手外食チェーンで13年間ずっと店長だった人の体験談です。この人は、43歳の時に行き詰まりを感じて、不動産会社に転職しました。その後、貸し会議室の新事業を任され売り上げをアップさせ、なんと関西エリアの責任者に抜てきされたのです。

 

ケースその2

化粧品メーカーの45歳の課長の体験です。この人は、この先に引かれたレールが見えたと感じて、コンタクトレンズのケア用品メーカーのマーケティング部長に転身しました。その後、主力商品をヒットさせ今では執行役員になり経営戦略を担っているのです。

 

いかがでしょうか。

 

まったくの異分野に挑戦して、見事に成功している人がいるんですね。

 

ちょっぴり勇気が湧いてきませんか。

 

おじさんを採用する本音

企業がおじさんを採用する本音はどうなんでしょうか。

 

ここでは、積極的におじさん採用を始めたある企業の実例を見ながら考えたいと思います。

 

「案外、オッサン達がこの国の希望かもしれない!」

「オッサンも変わる。ニッポンも変わる!」

 

こんなキャッチフレーズ、聞いたことありませんか。

 

これは森下仁丹が行った社員募集のキャッチフレーズです。

 

大きな反響を起こしました。

 

森下仁丹は、年齢、専門性一切不問で、10人の社員募集をかけたのです。

 

その結果、エンジニアなどまったくの異業種から2,200人が殺到しました。

 

なぜ森下仁丹がおじさん採用を始めたのか?

 

それは社長の危機感でした。

 

つまり、

・激しい変革の時代で今までのやり方が通用しない

・イノベーションの起爆剤となる人材が必要

 

と考えたのです。

 

他の多くの企業でも、共通した危機感をもっています。

 

だから、おじさん採用を積極的に始める企業が増えているのです。

 

つまり、新しい血を入れなければ、企業は生き残れないと考えているのです。

 

その新しい血は、新卒者ではなく人生経験豊富な中高年なのです。

 

因みに森下仁丹が社員募集した時、その倍率はなんと220倍でした。

 

そして、その厳しい競争を勝ち抜いたのは、全くの異業種から来た40代~60代の人たちでした。

 

実際に採用された10人がどの業界から来たのか、紹介します。

 

バイオ業界1名、

製薬業界3名、

ホテル業界1名、

IT業界1名、

食品業界1名、

健康素材業界1名、

インテリア業界1名、

家電業界1名 

 

合計10名

 

どうですか!

 

実にバラエティーに富んでいますよね。

 

 

採用側はおじさんのどこを評価したのか

採用側は、おじさんのどこを評価したのでしょうか。

 

そして採用のポイントは何だったのでしょうか。

 

そのヒントは、森下仁丹の採用担当者のインタビューの中にありました。

 

抜粋して紹介します。

 

「意外と失敗しているほうが、そういう柔軟性があるのかなというふうに見えた。」

 

「どれだけ、人の意見とか聞きながら自分の思考を変えていけるかとか、そこはすごい重要だなと思って見ました。」

 

「議論に打ち負かすような形で、しゃべるだけが発揮のしかたじゃないわけです。聞き役に回っても、この人何も言ってなかったけど最後えらい、うまいことまとめるやんみたいな。最後はコンセンサスですから、やっぱり納得感とか。」

 

いかがですか。

 

学歴や資格よりも、人間性を見ていることが伝わりますよね。

 

異業種への転職の決め手は汎用能力

おじさんが異業種での転職に成功している理由は、「汎用性」を評価されたからです。

 

汎用性を評価するとはどういうことなのか?

 

実例で紹介します。

 

ケース1

通販会社のアパレル部門から畑の違う菓子メーカーの経営企画課長に転職した女性のケースでは、「女性の好みに精通している」能力に汎用性があると評価されました。

 

ケース2

生命保険会社の営業部長だった男性が食品メーカーの品質管理部長に転職したケースでは、「パートやアルバイトの管理能力」に汎用性があると評価されました。

 

いかがですか。

 

汎用性を評価するとは、今まで培った経験が異分野でも通用するだろう判断することなんですね。

 

この汎用性は、普通にサラリーマンをやってきた人なら誰でも1つや2つはあるといわれています。

 

ただ多くの人は、自分を過小評価しがちなので気づかないことが多いのです。

 

自分の汎用能力を知る方法は、これまでやってきた仕事を丁寧に見つめ直すことです。

 

特に困難にぶつかったとき、自分はどう乗り越えたのか!ここを思い出してください。

 

じっくり振り返ることで、自分に秘めた汎用性スキルが見えてきますよ。

 

50代が転職する時に意識したい2つのこと

50代で転職する時は、特に困難克服汎用能力を意識する必要があります。

困難克服

50代の転職者が面接を受ける時に、「困難に直面した時にどう乗り超えてきたのか」という点を特に重視されます。

 

50年も生きていれば、仕事やプライベートにおいてさまざまな困難に直面した経験があるはずです。

 

その時どのような状況だったのか、困難にどう向き合ったのか、どうやって乗り越えたのか、一度思い出してみてくださいね。

汎用能力

汎用能力とは、今まで経験した能力を新しい世界に汎用させる能力のことです。

 

中高年には、特に求められる能力です。

 

汎用能力は、視点を変えることで見つけることができます。

 

例えば営業マンが転職するケースで考えた場合、営業以外の転職は可能性がないと多くの人は思うものです。

 

しかし、ちょっと考え方を変えてみましょう。

 

視点を変えれば、営業はすべての業務に関わっている職種という面も見えてきます。

 

つまり、顧客が求めている商品は何か(開発)、どうすれば売れるのか(企画)、どうやって作ればいいのか(製造)、どのようにお届けすればいいのか(物流)・・・・などなど営業は総合的に会社の業務に関わっているとも考えられるのです。

 

そう考えると、営業で培った能力はさまざまな職種に汎用できるという発想が出てきます。

 

このように視点を変えることで、自分の汎用能力の使い道を発見できるのです。

 

是非一度、考えてみてください。

 

おじさん転職のデメリット

中高年の転職市場は好転しています。

 

しかし、転職が成功してもすべてがバラ色になるわけではありません。

 

デメリットもあるのです。

 

一番大きなデメリットは、やはり年収がダウンするリスクが高いということです。

 

ただ、転職当初の年収は下がっても、その後、年収が大きく伸びるというケースは少なくありません。

 

だから、最初はあまり年収にこだわり過ぎないという姿勢で転職に望むことが大事です。

 

まとめ

世の中は人手不足といわれていますが、大企業では人余り現象が起きています。

 

大企業のリストラ予備軍は、約500万人いるという説もあります。

 

ところがベンチャーや中小企業ではベテラン人材が不足しています。

 

だから、おじさんたちが進める余地はまだまだあるのです。

 

会社に長く勤めていると、その仕事が自分の能力のすべてだと思っていまいがちでが、そんなことはありません。

 

もし今の仕事で充実感を感じられず、悶々と惰性で過ごすのなら、自分の居場所を積極的に探すべきです。

 

収入とかポストよりも、自分の力を活かせる場、自分が必要とされる場、そのような環境に身を置くことの方がずっと幸せな人生を送れるのではないでしょうか。

 

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。