あなたは日常、サプリメントを飲んでいますか?
・何となく疲れが取れそう
・身体のために良さそう
そんな理由から、気軽にサプリメントを摂っている方が多いですよね。
仕事の疲れが抜けなかったり、何となくダルかったりすれば、誰でも手軽に入手できるビタミンサプリを購入します。
でも、安易にサプリメントを飲むのはとっても危険です。
安易にサプリメントを飲んだ結果、次のようなことが起こっています。
・知らぬ間に過剰摂取していたり・・・
・飲むタイミングを間違えていたり・・・
・最悪の飲み合わをしていたり・・・
このようなことで、健康を害している人が出ているのです。
つまり、健康のためにと飲んでいたサプリメントが、健康を害する犯人だった!
ということが現実に起こっています。
このような悲劇を防ぐためには、サプリメントと身体の関係を正しく理解する必要があります。
例えばビタミンサプリ、毎日のように飲んでいる方は多いと思います。
でも、そもそも身体のビタミンは本当に不足しているのでしょうか?
この根本的な問題を無視して、ビタミンサプリを摂取していないでしょうか?
身体に十分なビタミンがあるにも関わらず、毎日ビタミンサプリを飲み続けると、過剰摂取になり健康を害する可能性があります。
だから、根本的な問題をきちんと認識した上で、サプリメントを正しく摂取する必要があるのです。
結論から言えば、ほとんどの人はサプリメントを飲む必要がありません。
しかし、企業は売上を上げるためにCMや広告でサプリメントの効果を過剰に宣伝し、多くの人が誤った認識をもったままサプリメントを飲んでいます。
それはとても危険なことですし、お金のムダです。
この記事では、特に広く流通しているビタミンサプリに的を絞り、
・ビタミンサプリ誕生の秘話
・効果と必要性
・飲み合わせのリスク
などについて、分かりやすく解説します。
目次
ビタミンが不足しているケースとは?
あなたの身体は、そもそもビタミンが不足しているのか?
という根本的な問題について考えてみましょう。
ほとんどの医学の専門には、共通して次のように書かれています。
人間が必要とするビタミンは、普段の食事から十分摂取できている!
企業広告やCMでは、あたかもビタミンが不足しているような表現をしていますが、そのようなことはありません。
よほど特殊な生活、例えば
・カップラーメンしか食べないとか
・極端な偏食を長期間続けているとか
このようなケースでない限りは、人間の身体のビタミンが不足することはありません。
だから普通に生活している人は、ビタミンを補給する必要はまったくないのです。
そもそも身体が必要としていないのにビタミンを補給したても
なんの効果も期待できない
のです。
まずはこの根本的な原則を忘れないでください。
過剰摂取した時の副作用とは
普通に生活している人がビタミンサプリを過剰に摂取すると、身体にどんな影響があるのでしょうか?
結論から言えば、害ありと害なしの2つのパターンがあります。
つまり、
①害が出るタイプ
②害が出ないタイプ
の2パターンがあるということです。
①害が出ないビタミンとは
身体に害が出ないビタミンとは、水溶性のビタミンです。
具体的には、ビタミンBやビタミンCになります。
これらのビタミンは、水に溶けやすい水溶性のビタミンなので、過剰に摂取しても尿として体外に出されるのです。
だから、それほど心配する必要はありません。
だからと言って、必要もないのに飲み続けるのは無駄ですので辞めましょう。
②害が出るビタミンとは
害が出るビタミンとは、脂溶性のビタミンです。
具体的には、
ビタミンA、
ビタミンD、
ビタミンE、
ビタミンK
の4つになります。
これらのビタミンは、油(脂)に溶けやすい脂溶性のビタミンなので、過剰に摂取すると体に害をもたらす可能性が高いのです。
例えばビタミンE、これを過剰に摂取すると、総死亡率が上昇するという調査報告が出ています!
何となく身体に良さそうだからというイメージだけで、ビタミンサプリを安易に飲むのは絶対に辞めてください。
身体がビタミンを必要としている時とは
身体がビタミンを必要としている時とは、どんな時でしょうか。
それは特別な時です。
例えば妊婦している時です。
お腹に赤ちゃんがいる時は、葉酸やビタミンDの補給が必要です。
葉酸は、赤ちゃんの成長時に合成される多量のDNAに必要ですし、ビタミンDは赤ちゃんの骨の成長に必要です。
妊娠や病気などの特別な状態の時は、医師の指示に従って適切に補給しましょう。
飲み合わせを間違えた時の副作用とは
サプリメントと食べ物の飲み合わせを間違えると、身体に悪影響を起こすことがあります。
ただ、食べ物とサプリメントの飲み合わせよりも、薬との飲み合わせの方がリスクが高いと言われています。
例えば、血栓予防でアスピリンを常用している人が、ビタミンEを過剰摂取すると
⇒出血が止まりにくくなる
という副作用がでることが分かっています。
副作用はあまりに多岐にわたるので、全部は紹介できませんが、代表的なものを紹介すると、
*ビタミンAとテトラサイクリン系抗生物質を併用すると、激しい頭痛の可能性
*ビタミンCと利尿薬(アセタゾラミド)を併用すると、腎結石や尿路結石の可能性
*ビタミンB6とパーキンソン病治療薬(レボドパ)を併用すると、レボドパの代謝を進め作用を減弱させる
上記はほんの一例です。
サプリメントを飲む時は、製品に書かれている飲み合わせの注意書きを必ず読んで、十分注意してください。
サプリメントでよく見る「天然」の意味
さまざまなサプリメントの商品には、よく「天然」と言う言葉が使われています。
例えば、次のようなキャッチフレーズをよく見かけます。
・天然素材から抽出したビタミンだから、身体に吸収されやすい!
・天然だから安心!
「天然」だと、本当に身体に吸収されやすいのでしょうか?
「天然」だと、本当に安心なのでしょうか?
根本的な話ですが、そもそも天然だろうと合成だろうと物質の成分は同じです。
同じ化学式の物質なので天然と合成品に差はないのです。
つまり「天然」から抽出したものでも、科学的に合成したものでも、品質的には全く同じです。
だから、天然だから吸収率がよくなるとか、天然だから安心ということは絶対にありません。
つまりこれらの宣伝広告は、完全な虚偽広告ということなります。
でもそんな事を言うと、こんなふうに反論する人がいるからもしれません。
いやいや、純度が違うんだよ!
ところが、純度で言えば合成品の方が明らかに高いのです。
天然の方がどうしても不純物が多くなる傾向があります。
だから、品質という点から見れば合成の方が上ということになります。
「天然」という言葉を利用した虚偽広告は、今、世の中に氾濫しています。
天然だから〇〇に優れている・・・
このような宣伝文句を安易に信用してはいけません。
どうか冷静な目で判断してください。
ビタミン神話を作ったある科学者の話
ビタミン神話とは、ビタミン=体に良さそうといイメージが世の中に定着しているという話です。
このビタミン神話のスタートは、ビタミンCの研究から始まります。
昔、アメリカにライナス・ポーリング博士と言う人がいました。
この博士、ノーベル化学賞を受賞するほどの偉大な科学者です。
博士は65歳の時、突然 ビタミンC にのめりこみます。
そして、
毎日大量のビタミンCを摂れば、風邪やガンなどあらゆる病気を予防できる!
と主張したのです。
博士は、みずから大量のビタミンCを毎日飲み続けました。
ところが、博士は前立腺がんにかかり亡くなってしまったのです。
博士は、ビタミンCの効果を証明できなかったのですね。
博士の死後、
ビタミンCがあらゆる病気を予防する!という理論は、
多くの科学者の再現テストで効果がないことが証明されました。
ところが、博士の理論は世界中に広まってしまいました。
そして、今も健康食品業界で浸透していているのです。
その結果、
ビタミン=何となく体によさそう!
というイメージは、世の中に固定されてしまったのです。
でも、はっきり申し上げます!
ビタミンは、あらゆる病気を予防する万能薬などではありません!
誤った情報でも、一度世界中に浸透してしまうと、そのイメージはなかなか変わらないのです。
ビタミン神話と健康食品業界
以下は、ビタミンサプリを販売する健康食品メーカーの広告からの抜粋です。
・ビタミンで活力アップ!
・ビタミンで風邪知らず!
・ビタミンで老化予防!
・ビタミンで視力回復!
・ビタミンで精神安定!
・ビタミンで美肌!
まるでビタミンを摂っていれば、身体のあらゆる不調が治るような感じですね。
販売する側の企業としては、多くの人がビタミンに対して健康的なイメージを持っていると、がとても助かるのです。
つまり、多くの人が持っているビタミンは何だか健康に良さそう♪
というイメージを利用して商品を売り込めば、簡単に売上が上がるからです。
世の中には、健康食品メーカーの宣伝文句をそのまま信じて、商品を購入する方がたくさんいます。
でも、先ほども書きましたが普通に生活している限りビタミン不足になることは絶対ありません。
だから、メーカーの宣伝文句に踊らされ無いようにしてください。
繰り返しになりますが、極端な偏食をしない限りビタミン不足はおこりません。
むしろ、過剰摂取で身体に与える害の方が心配です。
どうかそのことだけは、忘れないでください。
まとめ
疲れた時に、気軽にサプリメントや栄養ドリンクを飲んでいる方はとても多いのではないでしょうか。
一年間で考えると、相当な金額を出費しているかもしれません。
でも、記事でお伝えした通り
基本的にはサプリメントや栄養ドリンクを飲む必要ありません!
それでも購入するという方は、
本当に自分の身体に必要かどうかよく考えてから判断してくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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