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腎臓が血圧に関係しているってご存知でしょうか。

 

え!腎臓って「オシッコ」をつくる臓器じゃないの?

 

そういう方が多いかと思います。だからあまりピンとこないかもしれません。でも、腎臓と血圧は密接に関係しているのです。降圧剤を飲んでも血圧が下がらないような重症の高血圧患者に対する腎臓の手術が、今、世界的に注目されています。

 

・腎臓と血圧はどのように関係しているのか? 

・悪循環と言われるそのメカニズムはどうなっているのか? 

・どうすれば改善できるのか! 

 

などなど、今回は腎臓と高血圧の関係についてのお話です。

どうして腎機能が低下すると高血圧になるの?

腎機能の低下が高血圧なる流れ(仕組み)について簡単にご説明します。

 

その①

 まず腎臓のはたらきが低下すると、身体から余分な塩分と水分の排泄ができなくなります。

 

その②

 その結果、身体の中の血液量が増加して血圧が上がるのです。

 

その③ 

 血圧が上がると、今度はそれが原因で腎臓への負担が増えます。

 

その④

 腎臓への負担が増えると、ますます腎臓の機能が低下します。

 

①~④が繰り返されることで、腎機能低下と高血圧の悪循環が続くのです。

腎臓が高血圧に影響を与える3つパターンとは

腎機能の悪化と高血圧の関係をもう少し詳しく見ていきましょう。腎機能が低下した時に起こる3つパターンをご説明します。

腎機能が低下した時に起こる3つのパターン

 パターン①

   余分な塩分と水分が尿とともに排出ができない

   ⇒その結果、体内の血液量が増えて血圧が上がる。

 

 パターン

   腎臓の細胞から「レニン」という物質が過剰に放出される。

   ⇒「レニン」がいくつかの段階を経て「アンジオテンシン2」という物質が生み出される。その結果、「アンジオテンシン2」が血圧を上昇させる。

 

 パターン③

   腎臓にある無数の細い血管が硬くなり血液が流れにくくなる。

  ⇒その結果、血管への抵抗が大きくなって血圧が上がる。

 

この3つのパターンのうち、特に重要なのが「レニン」の過剰放出です。そして、これに着目したのが、腎臓の手術(腎デナベーション)という手法です。

腎臓の手術で高血圧が治る?最先端の治療法

なぜ腎臓を手術すると血圧が下がるのか?それは、先ほどご説明した「レニン」にカギがあります。多くの高血圧患者の腎臓では、「レニン」が過剰に分泌されていることがわかっています。この「レニン」が体中の中に過剰にあると、「血圧を上げろ!」という指令をだすのです。なので、高血圧になってしまうのでのです。

 

この対策として、「レニン」の働きをブロックする降圧剤が開発されています。しかしその降圧剤を飲んでも、血圧が下がらない人が依然として多くいるのです。そこで、過剰なレニンの放出を引き起こしている交感神経を手術によって断ってしまおう!というのが、今回紹介する腎臓手術腎デナベーションです。

 

 

特に、重度の高血圧患者向けの治療法として、世界中で注目を集めています。腎臓から過剰に放出された「レニン」という物質は、いくつかの段階を経て最終的に「アンジオテンシン2」という物質になります。

 

この物質が血管を収縮させたり、体外に排出する塩分量を減らしたりして血圧を上げる働きをします。そこで手術では、腎臓につながる交感神経を熱で焼き切ります。腎臓と中枢神経系をつなぐ交換神経を熱で焼くことによって、過剰な「レニン」の分泌量が抑制されるのです。

東京女子医科大学 高血圧・内分泌内科のHPより

実際の手術では、太ももの血管などから細い管(カテーテル)を入れて、腎臓まで導きます。そして、腎臓の周囲にある交感神経の一部を焼き切ります。いま世界中で数多くの臨床試験が行われていますが、日本でも、複数の臨床試験が始まっています。

 

ただ、すべての高血圧患者に同じように効果があるわけではなく、効果が出やすい患者と、出にくい患者がいることがわかってきています。効果が出やすいのは、『早朝・夜間高血圧』の患者です。

 

わたしは、早朝・夜間高血圧で重症な方なので、いつかはこの手術を受けたいと本気で考えています。

腎機能が低下するとどんな症状が出るの?

さて、腎臓の機能が低下しら一体どんな症状がでるのでしょうか。代表的な症状をご紹介します。

 

*だるさ

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*食欲不振

 

*頭痛

 

*吐き気

 

*むくみ

 

*どうき息切れ

 

*高血圧

 

*貧血

 

*骨が弱くなる

 

以上が代表的な症状です。ただ残念なことに、相当悪化するまで自覚症状がでません。だから自覚症状が出た時は末期とも言われています。このため、医師に「慢性腎臓病」と診断されると、すぐに透析治療などをの治療をする方が多いのです。

 

自分ではなかなか分からない腎機能の悪化、早期発見のカギは検査を受けることです。検査の方法には「尿検査」「血液検査」の2つがあります。「尿検査」は早期発見ために行われますが、「血液検査」は進行具合の確認のために行われます。

 

尿検査

尿検査では、本来は尿中に出ない成分が混じっていないかを確認する検査です。
一般的には「たんぱく尿」を確認します。ただ、たんぱく尿は日常的に起こることもあるので、どの程度の濃度でたんぱく尿が出たのか、どの程度の頻度で出ているのかがポイントになってきます。

血液検査

血液中に尿に排出されるべき成分(老廃物)が残っていないかを確認します。一般的には「クレアチニン」と呼ばれる老廃物の有無を検査します。

低下した腎機能を回復するにはどうすればいいのか

腎機能が低下する根本的な原因は、食生活の乱れです。そのため、慢性腎臓病の患者さんにたいする指導は減塩、高血圧予防、糖尿病予防、肥満予防が基本になっています。

 

つまり「飽食」から生まれた状態を是正する取り組みになっているのです。結局、腎臓の機能を低下させないため(もしくは腎臓の機能を回復させるため)には、食生活の改善と運動不足の解消をすることしかなく、これが王道です。日常生活の改善を柱にして、定期的な検査をするのが一番いいでしょう。

腎臓の本当の役割とは!
1日に180リットルも処理するすごい奴!

腎臓の本当の役割は、「オシッコ」を作ることではありません。本当の役割は、血液の成分を適正に維持することなのです。

 

ところで、人間の血液量はどのくらいあるかご存知ですか。それは4~5リットルです。では腎臓が一日に処理する血液はどのくらいあるかご存知ですか。それはなんと

 

180リットル!

 

だから腎臓は、1日のうちに何度も何度も血液のろ過を繰り返しています。すごい働き者の臓器なんです。

 

血液中を流れるほぼすべての物質は、「糸球体」の穴から血管の外に吸い出されます。吸い出された血液は、尿のもとになります(原尿と呼びます)。原尿の中には、老廃物の他に糖分や塩分やカルシウムやカリウムやマグネシウムなど体に必要な成分が含まれています。

 

それを再吸収するのが「尿細管」です。「尿細管」は、身体の臓器と情報を交換しながら体の状況に合わせて必要な成分を再吸収し、血液の成分を適正に保っているのです。

まとめ

いかがでしたか。腎臓と血圧の意外な関係、何となくご理解いただけたでしょうか。腎臓のすごいところは、血液をろ過する時に各臓器から情報を受け取って、その情報をもとに血液の成分の調整を行うことです。この機能のおかげで、さまざまな食べ物を好きに食べても、血液の成分はいつも一定に保たれていたのですね。

 

もし自分の腎臓の機能に何かの障害があると、それが原因で他の臓器もダメージを受けて多臓器不全を起こすことが少なくないと言われています。でも、相当悪化するまで自覚症状が出ないと言われるのが腎臓です。気になるようでしたら是非早めに検査を受けたください。

 

腎臓は、一度壊れたら元には戻りません。死ぬまで大事に使いたいものです。

 

こちらの記事も参考までに⇒なにをやっても下がらなかった高血圧の本当の原因とは!

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