水泳にあまり興味がない人でも、【マイケル・フェルプス】という男の名前を耳にしたことはあるのではないでしょうか。

 

彼は、五輪で23個の金メダルを獲得した伝説のスイマーです。

 

そんな超人的な人ですが、実は現役時代から重いうつ病で苦しんでいたというのです。

 

「うつ病で苦しむ人々の助けになれば」という思いから、現在もこの病気と闘っていることを公表しました。

 

世間では、うつ病になる人を「精神的に弱い人」と思っている人が少なくありません。

 

だからこのニュースを聞いて、衝撃を受けた人も多いと思います。

 

うつ病に対する情報はかなり普及したと言われていますが、それでもまだまだ偏見をもつ人はとても多いのが現実です。

 

実は僕も、サラリーマン時代にうつ病になった経験があります。

 

復職した時、親しかった同僚から「精神病患者」のような目で見られて、辛い思いをした経験があります。

 

もし「精神的に弱い人」がうつ病になるのであれば、フェルプス氏がうつ病になるわけがありません。

 

そういう意味でも、フェルプス氏の公表は衝撃的だったのです。

 

今回は、「フェルプスのうつ病はどのようなものだったのか」についてお伝えすると同時に、重度のうつ病と戦っていた意外な有名人を5名を紹介します。

 

 

壮絶なフェルプス氏のうつ病体験

フェルプス氏は、米シカゴで開かれたメンタルヘルス関連の会議(2018年)で、うつ病に苦しんだ経験を語っています。

 

「17年間の人生がうつ病と不安障害に悩まされ続ける日々だった」「五輪で戦い終えるたびにうつ病に陥った」と告白しています。

 

以下に、彼の告白を要約します。

毎年10月の初めから11月頃なると「何かがおかしい」と感じるような気分の波が襲ってきた。

特にひどかったのは2012年のロンドン大会の後だった。

その時は、精神がどん底まで落ち込み4日間部屋に閉じこもって食事も睡眠もとれずにいた。

水泳をしたくなかった。もう生きていたくもなかった。

数日間一人きりで寝室にこもり、何も食べずほとんど眠らずに、ただ生きるのがいやだとうずくまっていた。

そのような状態になって初めて、自分は治療を受ける必要があると気づいた。

 

いかがですか。

 

オリンピックであれだけの偉業を成し遂げたスーパーアスリートが、大会後にこれほど苦しんでいたとは本当に衝撃的ですね。

 

公表に踏み切ったフェルプス氏は、本当の意味で勇気のある人だと思います。

 

フェルプス氏の想い

フェルプス氏は入院後、看護師に自分の気持ちを正直に伝えました。

 

その時になってやっと「生きるのが楽になった」そうです。

 

フェルプス氏はこう言います。

 

「うつ病を恥ととらえる社会的な風潮があるから、誰でも打ち明けるのが怖くなる。打ち明けられないから、自殺率が高くなる。

自分の経験を語ることによって人々に手を差し伸べ、命を救うことができる。

そういう瞬間、その感覚と感情は私にとって、五輪で金メダルを取るよりはるかに素晴らしい。」

 

そして最後にこう結びました。

 

「自殺を選ばなくて本当によかった」

 

フェルプス氏は現在33歳、結婚して2児の父親になったものの、現在もうつ病との闘いは終わっていません。

 

フェルプス氏のように影響力のある人の行動は、必ず多くの人を救ってくれるでしょう。

 

 

深刻なうつ病だった有名人5選

うつ病と戦ったスポーツ選手は、フェルプス氏だけではありません。

 

同じ水泳で世界記録を22回更新したオーストラリアの英雄イアン・ソープ氏も同じ病で苦しんだそうです。

 

彼は2012年に執筆した自叙伝の中で、自殺する方法と場所まで計画していたことを明らかにしています。

 

誰もが知っているような有名人でも、うつ病になった例はたくさんあるのです。

 

ただ、本人が公表しているケースの中には「これって本当にうつ病なの?」と首をかしげたくなるようなものもあります。

 

そこでここからは、【本当に深刻なうつ病だった有名人】を5名ほど紹介したいと思います。

 

アメリカの俳優:ロビン・ウィリアムズさん

引用元:ウィキペディア

 

ロビン・ウィリアムズさんは、アカデミー助演男優賞を受賞したこともある世界的に有名な俳優さんです。

 

映画「グッドモーニング, ベトナム」「いまを生きる」「レナードの朝」など人の心の琴線に触れるような演技力は高く評価されていました。

 

しかし彼は、重度のうつ病とアルコール依存症という深刻な病気や症状を抱えていました。

 

そして2014年に63歳という若さで自らこの世を去りました。

 

自殺のニュースが報道された時、世界中が衝撃を受けました。

 

なんと当時のアメリカ大統領(バラク・オバマ大統領)は、ロビンの死に際してツイッターに追悼文を投稿しています。

 

ある研究データによると、うつ病にアルコール依存症の合併があると、ロビン・ウィリアムズさんのような悲劇が起こる可能性が高くなるそうです。

 

うつ状態の時は、落ち込んだ気分や不眠状態を和らげようとアルコールを飲む人がいますが、そてはとても危険な行為ですので絶対やめましょう。

 

俳優:高島忠夫さん

引用元:東宝芸能によるプロフィール

 

高島忠夫さんは、俳優の高島政宏さんや高島政伸さんの父であり、かつてはバラエティー番組の司会者として、そして日本映画のスターとしてこの人を知らない人は日本にいないというほど有名な人でした。

 

しかし1998年に重度のうつ病を発症して、レギュラー番組を降板し、世間に衝撃を与えました。

 

うつ病の原因は長男の死であると本人は語っています。

 

実はまだ生後5ヶ月だった長男が、当時17歳だった家政婦の少女に殺害されるという悲しい事故が起こっているのです。

 

長男の死後、彼は仕事に没頭し、カメラの前では明るいキャラクターを演じていました。

 

しかし、それはつらい事件を忘れるための虚勢だったのです。

 

虚勢を続けた結果、次第に精神をむしばむようになり、結果的に重度のうつ病を患ってしまいました。

 

その介護は壮絶で、看病をしていた家族全員がうつ病のような状態になったそうです。

 

2013年、高島夫妻の当時の様子がテレビで放送されました。

 

日常生活もままならない夫を妻が懸命に支える【老老介護】の姿がドキュメンタリー番組として放送され、世間に大きな衝撃を与えました。

俳優:萩原流行さん

引用元:萩原流行のオフィシャルブログ

 

萩原さんは、NHKの大河ドラマに出演するなど全国的にも有名な俳優でした。

 

しかしテレビドラマの撮影中に声が出なくなり、慌てて病院に行ったところ、うつ病の診断を受けました。

 

医者からは1年間の休養を勧められたそうです。

 

しかし、世間から忘れられてしまうという不安から、休まず苦しいながらも仕事を続けました。

 

その結果、症状を重くしてしまったのです。

 

萩原さんによると、一番つらかったことは「お芝居中、台詞が頭にはあるのに、ぜんぜん言葉に出てこないこと」だったそうです。

 

集中力が散漫になり、やる気も出てこず、ドラマで50回もNGを出したことがあったそうです。

 

萩原さんは2015年、オートバイを運転中に転倒し、その直後に後ろから来た乗用車に引かれて死亡しました。

 

うつ状態で注意力散漫の時に運転したことが原因といわれています。

 

お笑い芸人:石田明さん

引用元:吉本興業

 

石田さん(画像の左の人)は、2008年M-1グランプリの王者にまでなったお笑い芸人コンビ(ノンスタイル)のボケ担当です。

 

テレビのトークコーナーが苦手という石田さんは、気分が乗らないのに明るく振舞わなくてはならないという毎日にストレスをため込むようになっていきました。

 

そして次第に深刻なうつ状態におちいってしまったのです。

 

当初の石田明さんは誰にもうつの事実を話せず、「俺はほんとにアカンやつなんや」と自分を責めてばかりいたのだそうです。

 

しかし大量の薬を服用するようになって、ようやく相方の井上さんも気づいたそうです。

 

その後、20代後半ごろから回復に向かっていき、今はかなり楽になったそうです。

 

お笑い芸人:岡村隆史さん

引用元:吉本興業

 

説明するまでもありませんが、岡村さん(画像の右の人)は超売れっ子のお笑いコンビの芸人です。

 

2010年6月5日、体調不良を訴え、その後5か月間の休養に入りました。

 

当時は何の病気かは明かしていなかったため、いろいろな憶測が飛び交いました。

 

しかし復帰後、岡村さんは休養の理由を心の病気だったと、自分で明かしています。

 

本人の告白による当時の状況は、「興味関心の低下」、「無気力状態」、「じっとしていられない」、「体重激増」などの症状があったとのことです。

 

本人の告白で驚かされたのは、「自身のサインの書き方さえもわからなくなって混乱状態に陥った」と語ったことです。

 

今では完全に復帰し、テレビにもよく出ていますが、それでもまだストレスなどで症状が出てくることも多いそうです。

 

以上、【本当に深刻なうつ病で世間が衝撃を受けた有名人】でした。

 

まとめ

いかがでしたか。

 

うつ病は誰でもかかる可能性がある病気なのです。

 

だから「自分には関係ない」と思わないででくださいね。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。