僕は50歳で早期退職し、フリーランスのブロガーとして独立しました。
最初の数年間はまったく稼げませんでしたが、3年目から何とか安定して稼げるようになりました。
ブログを始めた時は、「確定申告なんてまだ先の事」と思っていたのですが、気がついたらその時期になっていたのです。
サラリーマン時代は、会社が全部処理をしてくれたので確定申告について考えたことはありませんでした。
でも、フリーランスになったので税金関係も全部一人でやらなければなりません(^^;)。
確定申告の時に税金を計算すると「げぇぇぇ!こんなに税金払わないかんのかい!!!」と腰が抜けるほどの衝撃を受けた記憶があります。
そこで今回は、これから確定申告を控えているフリーランスのブロガーやアフィリエイターの方に向けて、
・いくらから確定申告が必要なのか、
・税金はどのくらいとられるのか、
・払わないとどうなるか、
などなど、確定申告に関する基本的な情報をまとめました。
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いくらから申告必要か
まず、「いくらから確定申告が必要か?」ということですが、専業ブロガーの場合、
ズバリ、年間の収入(稼ぎの額)が38万円を超えた場合は、申告が必要になる!
ということです。
(*「年間」とは、1月1日から12月31日までのことです)
基本的な考え方ですが、納める税金が0円なら確定申告をする必要はありません。
計算式で言えば、{稼いだ額ー基礎控除ー経費}がマイナスであれば、納める税金が0円になるので確定申告は不要なのです。
逆にプラスであれば、確定申告が必要です。
上の式にある「基礎控除」の額は、最初から38万円と決まっています。
だから、稼いだ額が38万円以下であれば、絶対マイナスになるので申告する必要がないのです。
でも、38万円を超えても、必ずしも申告が必要とは限りません。
それは、「経費」があるからです。
先ほどの計算式は、{稼いだ金額ー基礎控除ー経費}となっています。
この計算がマイナスであれば申告不要ですから、つまり稼いだ金額が38万円を超えても、経費があれば申告しなくてもよい場合があるのです。
具体的な例を見てみましょう。
例えばブログをするためにパソコンを10万円で買ったとします。
そして、その年に稼いだ金額の合計が40万円だったとします。
その場合、計算式は下記になります。
{稼いだ額ー基礎控除ー経費}={40万円ー38万円ー10万円}=△8万円
計算結果がマイナスになるので、確定申告の必要はないということになるのです。
まとめると
・申告が必要な場合⇒{稼いだ額ー経費ー基礎控除}がプラス
・申告が不要の場合⇒{稼いだ額ー経費ー基礎控除}がマイナス
ということです。
税金はいくら引かれるのか
次は、実際に税金がどのくらい引かれるのか、見てみましょう。
確定申告で計算するのは、所得税です。
所得税の金額は、「所得金額」に一定の税率をかけて計算します。
具体例を出して解説します。
例)その年の稼ぎ額の合計が100万円で、パソコン購入などの経費が10万円あった場合
この場合、「所得金額」は次のように計算します。
所得金額={稼ぎ額の合計ー基礎控除ー経費}={100万円ー38万円ー10万円}=52万円
所得税の計算は、この52万円に一定の税率をかけることで算出します。
ここで言う税率は所得金額によって異なり、詳細は下記の表の通りです。
今回の例の場合、所得金額が52万円ですので、所得税の計算は下記になります。
所得税={所得金額x税率}={52万円x5%}=26000円
ということで、100万円稼いで10万のパソコンを購入した場合、所得税は26000円という結果になりました。
因みに、経費をゼロとして計算しなおすと、所得税は31000円になります。
経費があるかないかで、所得税額は大きく変わることが分かりますね。
上の所得是率の表を見ると、稼ぐ金額が多いほど税率が高くなっていて、最大で45%です。
つまり、稼いだ額の半分は税金に持って行かれるということです。
ちょっとビックリですね(^^;)。
確定申告をしないとどうなる
もし、確定申告をしない場合、どういうことが起こるのでしょうか。
最悪の場合、税務署の調査が入って罰則を受けてしまいます。
具体的には無申告加算税と延滞税というダブルパンチをくらいます。
また悪質な無申告であった場合は、重加算税がかかるので、まさにトリプルパンチです。
因みに無申告加算税の金額ですが、本来納めなければいけなかった税額が50万円以内であれば15%、それ以上であれば20%となります。
さらに、税金の無申告は犯罪でもあるため、「1年以下の懲役または50万円以下の罰金」が科される可能性があります。
怖い怖い(^^;)。
だから、確定申告は忘れずにやりましょうね。
もしあなたが、「自分の稼ぎなんてたかが知れているからバレはずがないもん」と思っていたら、危険です。
バレる可能性はゼロではありません。
税務署の方はさまざまな方法で証拠を得ているのです。
例えばフリーランスに多いアフィリエイターの場合、国税当局がASPの金の動きをチェックする際に、バレる可能性があります。
他には、ヤフーオークション、楽天ポイント、せどりなどのネットビジネスに対しても、各地域の税務署の判断により税務調査が行われることもあるのです。
日本の国税庁を舐めない方がよさそうです。
経費にできるものとは
基本的にはビジネスに関わるものは、なんでも経費にできます。
その際に必要になるのが、領収書やレシートなどの証拠書類です。
因みに、領収書やレシートの入手が困難な場合は、「出金伝票」を起票することで経費にすることができる場合もあります。
その場合、相手先の名前や金額、日時を書いた出金伝票を作成しましょう。
また、取引の事実のわかる招待状やお礼状があればなおgoodです。
また電車やバスの交通費などは、日付や経路、金額など一ヶ月分を一枚にまとめてもOKです。
因みに経費にできるかどうかは、細かい規定があります。
確定申告の基礎知識
確定申告とは、その年に納めるべき所得税を税務署に提出することです。
つまり確定申告は、所得税を確定させるためにするものです。
所得税が決まると、住民税や事業税、国民健康保険料など各種税金の金額が自動的に決まります。
だから所得金額を決める事は、いろいろな金額を算出するための基礎となっているので、とっても大事なんですね。
確定申告をすると、前年(1月1日~12月31日)の所得金額が確定されます。
そして、それを元に計算された所得税を払うのです。
因みに確定申告をする時期は、毎年2月15日~3月15日と決まっています。
もし3月15日までに申告できないと、期限後申告となり、延滞税などの余分な税金が課されることがあります。
また確定申告には、白色申告と青色申告の2種類があります。
ざっくり言えば、収入が多い人は青色申告をすることで節税できます。
ただし青色申告の場合、開業日から2ヶ月以内に申請しなければ、その年の確定申告を行うことはできません。
まとめ
確定申告は、最初の1回目が大変なだけです。
翌年からは、前年に提出した書類を見ながら作成できるので、とっても楽になりますよ。
1月になったら、少しづつ準備を始めてくださいね。
以上、【専業ブロガーとして稼げてきたので、確定申告はいくらから必要か調べてみた】でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。