ある日を境に、

・自分の部下がいなくなる・・・

・「〇〇課長」と呼ばれていたのが「〇〇さん」と呼ばれるようになる・・・

・年収が激減する・・・

 

役職定年になると、このような誰でもこのような経験をします。

 

あなたはこの現実を受け止める準備はできていますか?

 

50歳を過ぎた頃から「役職定年」についての説明を受け、55歳の誕生日を境に職場環境がガラリと変わるというケースが多いようです。

 

事前に会社から説明を受けていても、日々の仕事のことで頭がいっぱいで、「役職定年後の自分の生き方」について深く考えていない人は多いのではないでしょうか。

 

心の準備ができないままその日を迎えても、自分の感情の整理がつかず、会社に行くのがとても辛いものになっていまう可能性が高いのです。

 

 

こんにちは。サラリーマンお助け村の村長です。

 

「役職定年」になると、具体的に何がどのように変わるのでしょうか。

 

頭では何となく分かっていても、漠然とした不安を持っている人は多いかと思います。

 

そこで今回は、役職定年後に

・年収はどのくらい下がるのか?

・仕事に対するモチベーションはどうなるのか?

 

などについて、データーを見ながら実態を解説します。

 

また後半では「どうすれば役職定年後もモチベーションを維持し有意義に過ごすことができるのか」の秘訣となる考え方も紹介します。

 

これから役職定年を迎える人の参考になれば幸いです。

 

 

役職定年とは

 

「役職定年」とは、マネージャーや管理職などの役職者が一定年齢に達したら役職から外れる制度のことです。

 

具体的には、定年退職を迎える年齢の数年前に管理職から外され、その後は特定の仕事を担当するスタッフに変更される事が多いようです。

 

多くの企業では役職定年を55歳に設定しています。

 

そもそも、なぜ役職定年制という制度があるのでしょうか?

 

その背景は、1998年から始まった60歳定年制の法改正までさかのぼります。

 

この法改正前の日本では、定年は55歳が一般的でした。

 

しかしこの法改正により、定年が55歳→60歳となり、5年間長く働くことになったのです。

 

会社にしてみれば、今までより5年間も長く雇用する義務が生じたわけです。

 

その結果、人件費が増加し会社の経営を圧迫しました。

 

そこで考え出されたのが「役職定年制」でした。

 

つまり、企業の本音を分かりやすく言えば、

 

「法律で決まったから5年間の雇用延長はするけど、給料は減らすからね」 

 

ということなのです。

 

そして最近では、定年はさらに伸びて65歳に突入しています。

 

おそらく今後も定年年齢は伸びていくと予測されています。

 

しかしどんなに定年が伸びても、「役職定年制」が無くなることはないでしょう。

 

なぜならこの制度は、会社にとっては人件費を削減する上でどうしても必要な制度だからです。

 

データーで分かる役職定年の実態

 

それでは次に、データーを見ながら役職定年の実態を見ていきましょう。

 

年収はどのくらい減ったのか?

まず最初は、役職定年後の年収がどのくらい減るのかが分かるデーターです。

 

引用元:明治安田福祉研究所 50 代・60 代の働き方に関する意識と実態

 

上のグラフは、役職定年前の年収を100とした場合、その後の年収がどうなったのかを調べた結果です。

 

左に行くほど、年収減の幅が大きいことを示しています。

 

これを見ると、役職定年後の年収が半減した人は全体の約4割もいることが分かります。

 

これは、当事者の身になればたまらない事と思います。

 

では、給料が減らされた人たちのモチベーションはどうなったのでしょうか。

 

モチベーションはどうなった?

下記は役職定年の結果、年収減となった人のモチベーションを調べた結果です。

 

引用元:明治安田福祉研究所 50 代・60 代の働き方に関する意識と実態

 

モチベーションは5段階(かなり下がった、やや下がった、ほとんど変わらなかった、やや上がった、かなり上がった)に分けており、赤い色ほどモチベーションの低下が激しいことを示しています。

 

ざっと見て、年収減となった人のうちがモチベーションを低下させています。

 

また、年収の下落幅が大きい人ほどモチベーションの低下が激しい傾向を示していました。

 

つまり、収入減がモチベーションに影響を与えているのです。

 

ただ興味深いのは、年収が変わらなかった人でも約4人に1人がモチベーションの低下を感じていることです。

 

これについては、年収が変わらなくても「肩書がなくなったことがモチベーションの低下に影響している」と考えられています。

 

 

役職定年のメリットとデメリット

 

メリット①:人件費削減

役職定年のメリットを考えた場合、人件費削減が何と言っても一番大きいでしょう。

 

役職定年になる人は、基本的にその会社の中では高い年収をもらっている人です。

 

ですから、その人の年収を大幅にカットすることで、会社の経費も大幅に削減できるのです。

 

しかし個人の側からしてみれば、これはたまりません。

 

イヤなら辞めろと言われても、今の日本の社会システム上、簡単に会社を辞めることなどできないのです。

 

だからほとんどの人は、給料が減ってもそのまま働き続けているのです。

 

メリット②:組織の新陳代謝

管理職のポストにいる人が抜ければ、強制的な人員の若返りをすることができるというメリットがあります。

 

もし役職定年がないと、限られたポストを同じ人が長く独占してしまうので、若手が昇進するチャンスを阻害してしまうのです。

 

そうなると若手のモチベーションが下がり、組織の活力が低下してしまう恐れがあるのです。

 

デメリット:パフォーマンスの低下

一番大きなデメリットは、役職定年した人のモチベーションが低下し、パフォーマンスが低下するということです。

 

役職定年を向かえる人は、その直前まで管理職としてバリバリ働き会社に貢献していた人たちです。

 

そういう人たちのモチベーション低下は、会社にとっては大きなデメリットなのです。

 

そうは言っても、肩書がなくなり、部下がなくなり、給料が低下すれば、モチベーションを維持するのは容易ではありません。

 

では、モチベーションが低下した時、私たちはどのように生きればいいのでしょうか?

 

役職定年後の生き方のヒント

 

役職定年後、やりがいを感じながら仕事に取り組むのはとても難しいと言われています。

 

しかし、ここで腐ってはいけません。

 

役職定年者を迎える多く人は、仕事に精通しています。

 

若い人と比べれば、精神的に余裕があるだけでなく、経済的にも余裕が出てくる年代です。

 

だからこそできることがあります。

 

これはあくまでも一つの考え方ですが、

 

この時期は定年までのリハビリ期間と割り切って考える

 

のも一つの手ではないでしょうか。

 

定年後に待っているのは、会社から完全に離れたあなた個人の生活です。

 

今まで人生の大半を仕事に費やしてきた人も、定年後は会社との関係は完全に切り離されます。

 

その時に備えて、今から定年後の生活をどうするのか」をこの時期にじっくり考えてみるのです。

 

人はいくつになっても新たなスタートを切ることができると言われています。

 

だから、

・今から大学で入りなおして勉強する・・・

・何か別のスキルを身につける・・・

・新たな趣味を見つける・・・

 

などなど、「自分はこれからどんな挑戦ができるのか」を検討してみるのです。

 

また、定年後も働きたいと考えているならば、この期間は再就職のための準備期間と考えればいいのです。

 

つまり、「定年後」の自分の未来に意識を向けるのです。

 

そうすることで、気持ちに張りが出て日々のモチベーションに変化が起こります。

 

だれでも年をとりますし、必ず定年を迎えます。

 

でも人生はまだまだ続くのです。

 

定年後の人生に備えて、是非この期間を充実させてください。

 

応援してます。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。